へんろ道に咲く花1輪・・・そんな花になりたい・・・
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学校
ある日のこと、王子様が家来を連れて東の門から外へ出たところ、担架で担がれた、今にも死にそうな病人が通るのを見て、王子様は家来に尋ねました。
「あれは何者だ?」
家来言う。
「あれは病人にございます。」
すると王子様は、外へ出るのをやめてお城の中に戻り、その日はずっと考え事をされました。
あくる日、王子様が家来を連れて南の門から外へ出たところ、恐ろしく年をとった老人が通るのを見て、王子様は家来に尋ねました。
「あれは何者だ?」
家来言う。
「あれは老人にございます。」
すると王子様は、外へ出るのをやめてお城の中に戻り、その日もずっと考え事をされました。
あくる日、王子様が家来を連れて西の門から外へ出たところ、葬式の列が通るのを見て、王子様は家来に尋ねました。
「あれは何者だ?」
家来言う。
「あれは死人にございます。」
すると王子様は、外へ出るのをやめてお城の中に戻り、その日もずっと考え事をされました。
あくる日、王子様が家来を連れて北の門から外へ出たところ、心朗らかにして光を放つ僧侶が通るのを見て王子様は家来に尋ねました。
「あれは何者だ?」
家来言う。
「あれは僧侶にございます。」
すると王子様は、外へ出るのをやめてお城の中に戻り、その日もずっと考え事をされました。
「世の中には病人、老人、死人という者がいる。彼らに共通するのはいずれも苦しみを背負っていることだ。それに比して僧侶はどうだ。そうだ、私も僧侶になろう。」
「あれは何者だ?」
家来言う。
「あれは病人にございます。」
すると王子様は、外へ出るのをやめてお城の中に戻り、その日はずっと考え事をされました。
あくる日、王子様が家来を連れて南の門から外へ出たところ、恐ろしく年をとった老人が通るのを見て、王子様は家来に尋ねました。
「あれは何者だ?」
家来言う。
「あれは老人にございます。」
すると王子様は、外へ出るのをやめてお城の中に戻り、その日もずっと考え事をされました。
あくる日、王子様が家来を連れて西の門から外へ出たところ、葬式の列が通るのを見て、王子様は家来に尋ねました。
「あれは何者だ?」
家来言う。
「あれは死人にございます。」
すると王子様は、外へ出るのをやめてお城の中に戻り、その日もずっと考え事をされました。
あくる日、王子様が家来を連れて北の門から外へ出たところ、心朗らかにして光を放つ僧侶が通るのを見て王子様は家来に尋ねました。
「あれは何者だ?」
家来言う。
「あれは僧侶にございます。」
すると王子様は、外へ出るのをやめてお城の中に戻り、その日もずっと考え事をされました。
「世の中には病人、老人、死人という者がいる。彼らに共通するのはいずれも苦しみを背負っていることだ。それに比して僧侶はどうだ。そうだ、私も僧侶になろう。」
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