へんろ道に咲く花1輪・・・そんな花になりたい・・・
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学校
1.社会学の誕生と成立
① 人間の生きる社会は不変のものではなく変りゆくものだという認識
② その変り方には一定の法則があるという認識
⇒社会を対象化する。
2.産業革命と市民革命
①18C後半英国産業革命⇒科学技術の発展、工業化、都市人口の増加=産業化
②1789年フランス革命
⇒フランスで社会学の誕生
3、サン=シモンとコント⇒社会学の祖
社会学⇒コントが「実証哲学講義」で初めて使ったことば。
⇒当時のフランスは王制・教会の権威が否定され、人権と民主主義を旨とする社会が目指されたものの新しい秩序の確立に苦しみ、混乱が続く。
⇒サン=シモンとコント→新しい社会秩序の構想に取り組む
① サン=シモンの産業主義
⇒産業(者)階級(農業者・製造業者・商人など社会に必要なものの生産や流通に携わる人々)が最高の階級になると主張。
聖職者や貴族の地位を否定、実証主義と産業が進歩することで封建体制から産業体制に移る、という社会の図式を描く。→コントに受け継がれる。
② コントの社会動学と社会静学
「人間精神が世俗社会のあり方を規定する」→「社会の精神的再組織化」
↑フランスが革命以降の混乱状態にあったため。
⇒人間精神=「神学的→形而上(形をもっていない)学的→実証的」
⇒社会のあり方=「軍事的→法律的→産業的」(神制→王制→共和制=政治のあり方)
↑3段階の法則
1.神学によって正当化された征服を目的とする軍事社会
↓
2.過渡的な段階
↓
3.科学的な実証性を根拠に産業活動をし、それを目的とする社会へ移行する。
∴実証的精神による社会の再組織化=革命以降の混乱を収拾する。
⇒社会学=実証的経験を持つ科学者が、新たな社会秩序を「予見するために見る」(将来を予測する為に現在を観察する)学問。
「秩序は常に進歩の根本条件」=社会静学
→社会の成り立たせる諸部分の相互作用や秩序を考察。社会の現在の構造を解明。
⇒生物が高度になると各器官が連携しながら独自の機能を果たす。=生物のアナロジー。
⇒社会も、皆が個人的衝動に従っているだけのようで知らずに相互に協力して成立。
⇒社会有機体説→機能主義や社会システム論につながる。
・ 「進歩は秩序の必然的目的」=社会動学
→社会の歴史的発展を解明。3段階の法則に従い社会の発展とあり方を考察
⇒社会変動論につながる。
4、スペンサー(英)→コントから影響、主著「社会静学」、「社会学原理」
産業革命→都市への人口集中、過酷な労働、労働問題→労働者と資本家の対立
→都市問題・労働問題は社会秩序に対する人々の関心を喚起=1800年代半ば
スペンサーの社会学⇒①社会有機体説
②社会進化論
進化=「同質なものから異質なものへ」、「単純なものが分化を経て複雑なものへ」
※進化=社会の他にも天文学、地質学、化学、生物学、言語、芸術などあらゆる領域
⇒生物=生き残る為生物は異質性を増大させる。適者生存→ダーウィンの進化論
・ 軍事型社会=異質性が小さく、強制によって成り立つ。
・ 産業型社会=異質性が大きくなり、各人が自発的に協力することで成り立つ社会
⇒社会は軍事型社会から産業型社会へ進化する。
→進化に適応できないものは滅び、適応できるものが生き残る→国家の個人への干渉反対PR
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